2012年3月12日月曜日

待兼山5号墳

大阪大学豊中キャンパスのある待兼山丘陵では1983年に弥生時代の集落跡が見つかり、丘陵一帯が「待兼山遺跡」として国の文化財台帳に登録されました。以後、キャンパス整備工事などの際に発掘調査が行われ、弥生土器、須恵器、埴輪などが相次いで発見されます。
なかでも、待兼山5号墳は1998年に発見された古墳であり、2005年の調査の結果5世紀後半に築造された直径15mの円墳があることが判明しました。発掘調査の結果、埋葬施設は既に失われていたものの、墓前に供えられていた須恵器や土師器そして墳丘に樹立されていた馬形は庭や家型埴輪をはじめとする形象埴輪円筒埴輪が、古墳を区画する周濠内から多数見つかっています。
なお、5号墳は現在、駐輪場の地表下1.5mに地中保存されています。



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