2014年8月26日火曜日

第二野村ビルディング

第二野村ビルディングは大阪府大阪市中央区備後町二丁目に所在する建築物である。ここでは、1921年に百貨店として建てられた後、1935年に事務所用途に改造され、その後同地での建て替えのため取り壊された第二野村ビルヂングについても記す。
○沿革
1969年(昭和44年)4月21日、(旧)第二野村ビルディングに隣接した土地において、備後町野村ビルディングの地鎮祭が行われ起工、1971年(昭和46年)2月18日竣工する。現在の第二野村ビルディングは、その備後町野村ビルディングを増築するものとして、(旧)第二野村ビルディングを解体撤去した跡地において、1972年(昭和47年)3月8日起工され、1973年(昭和48年)10月19日竣工した。
○第二野村ビルヂング
・沿革
白木屋呉服店の大阪支店店舗として清水組(現・清水建設)施工により1920年(大正9年)2月15日に起工され、1921年(大正10年)10月1日に竣工した。1934年(昭和9年)、白木屋百貨店の建物としては運用を終え、同年11月29日野村合名会社がこれを買収[1]。1934年(昭和9年)6月から1935年(昭和10年)3月にかけてそれぞれ、内外共に表装仕上を殆ど剥落撤去した上新たなる様式にし、設備の類は全部撤去した上新設する改造工事が行われ、「第二野村ビルヂング」と改称の上、野村合名会社の事務所として運用されることになった。1945年(昭和20年)3月13日の米軍による空襲では2階以上が炎上し、戦後復旧された。38年にわたり運用された後、(新)第二野村ビルディング建設のため取り壊された。
・建築概要
当初建物は田中実の設計で、清水組(現・清水建設)施工。改造工事は安井武雄設計で、竹中工務店施工。改造後は大阪信託(後に野村信託と改称、野村銀行と合併)が入居したので信託ビルなどとも呼ばれた。
・年表
1920年(大正9年)2月15日-白木屋呉服店大阪支店起工
1921年(大正10年)10月1日-竣工
1934年(昭和9年)-白木屋閉店
6月-改造工事着工
11月29日-野村合名会社が建物を買収
1935年(昭和10年)3月-改造工事竣工、(旧)第二野村ビルディングとして運用
1945年(昭和20年)3月13日-空襲を受ける。
1969年(昭和44年)-(旧)第二野村ビルディングに隣接して備後町野村ビルディング起工
1971年(昭和46年)2月18日-備後町野村ビルディング竣工
1972年(昭和47年)3月8日-第二野村ビルディング起工
1973年(昭和48年)10月19日-第二野村ビルディング竣工
○情報
用途:事務所
旧用途:百貨店(呉服店)
設計者:当初建物:田中実、改造工事:安井武雄(安井武雄建築事務所)
施工:当初建物:清水組(現・清水建設)、 改造工事:竹中工務店
建築主:当初建物:白木屋呉服店、改造工事:野村合名会社
管理運営:野村建設工業
構造形式:鉄骨鉄筋コンクリート構造
建築面積:374.02坪(改造工事竣工時)
延床面積:3,026.83坪(改造工事竣工時)
階数:地下1階、地上8階
高さ:竣工時:新地盤線より7階パラペット上端迄100尺、新地盤線より8階パラペット上端迄115尺、新地盤線より正面塔屋尖端迄173尺
着工:建設工事:1920年(大正9年)2月15日、 改造工事:1934年(昭和9年)6月
竣工:建設工事:1921年(大正10年)10月1日、 改造工事:1935年(昭和10年)3月
所在地:改造工事竣工時:大阪府大阪市東区備後町2丁目56番地













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