2014年12月21日日曜日

善導寺【山片蟠桃墓所】

文禄3年(1594)創建。町人学者・山片蟠桃(1748~1821)の墓があります。両替商・升屋の番頭で大名貸しで成功した辣腕経営者ですが、失明を乗り越えて大作『夢の代』を著しました。同著は天文、地理、神代、歴代、制度、経済、経論、雑書、異端、無鬼、雑論から成る百科事典で、番頭としての秀逸卓抜な経済理論を展開すると同時に、近代西欧医学の効用、地動説、『日本書紀』の否定、迷信俗信の排撃、無神論などを展開して、江戸時代の書物とは思えない、近代的、科学的、合理的な思考が見られます。あまりの独創性で出版はされませんでしたが、40冊以上の写本が現存しているので、広く大坂庶民に読まれたと思われます。吉田松陰も高く評価し、旧ソ連の科学アカデミーはフォイエルバッハの自然科学的唯物論と並んで「初期唯物論の先駆的著作」と激賞。世界的な大著として知られています。「地獄なし極楽もなし我もなしただある物は人と万物」「神仏化け物もなし世の中に 奇妙不思議なことは猶なし」が辞世です。
所在地:大阪府大阪市北区与力町2-5






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