2014年12月21日日曜日

萬福寺(新選組旅宿跡)

萬福寺は西山浄土宗のお寺で、文禄3年(1594)前田利家の弟前田利信と僧開導によって開創された。慶応元年(1865)5 月に将軍家茂の上洛に備えて、大坂の警備のため新選組は萬福寺、会津藩は一心寺に屯営を振り分けられる。新選組は谷三十郎以下、20人ばかりが本堂で寝起きしていたと伝わる。5月26日、尊攘派浪士と交流があったと疑われた藤井藍田が萬福寺に連行される。藤井は尋問に答えようとせず、押収書類から藤井の潜伏浪士との交遊関係を察知した隊士らは、これに激昴し、藤井を獄中で刺殺したものと思われる。また、6月15日には新選組が警備するので、中止される予定だった天神祭を実施しないかと、大坂天満宮に持ちかけた。その返答を下寺町の「我等旅宿」まで持ってくるようにと回状が回ってきて、下寺町まで届けたと、天満宮の宮司が日記に記している。
所在地:大阪府大阪市天王寺区下寺町1-3-82







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