2015年3月27日金曜日

大阪金相場会所跡

江戸時代の貨幣制度では、金・銀・銭の3種類の貨幣が流通していたが、大別すると係数制と秤量制であった。金は両(両目・品位に関わらず枚数で数える)、銭は貫、銀は秤ではかる匁など複雑な面があった。その上、関西は銀、関東は金と流通範囲が自然に分かれていた。そして相互の交換は法定されてはいたもののあまり信用されず、実際には両替商立会いの下に相場が立てられ、それが標準になったため金相場の会所は存在価値が高かった。会所は最初高麗橋付近にあったが寛保3年(1743)この地に移り、維新後、銀目取引廃止に伴い閉鎖した。
所在地:大阪府大阪市中央区北浜1丁目8-16(証券取引所ビル入り口壁面)


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