2015年12月18日金曜日

深江山法明寺

念仏宗中興の祖、法明上人が建立した寺。境内には珍しい雁にまつわる雁塚と呼ばれる2基の石塔がある。1期は弘長2年(1262)、もう1期は沿岸4年(1339)と記されているこの石塚には次のような伝説がある。「その昔、清原刑部丞正次という弓の名手がある冬の日に家来をともなって狩に出かけたが、その日は1羽も獲物が取れない。夕方帰りがけに一群の雁に出会ったので、その先頭の1羽を打ち落とした。するとどうしたことかその雁には頭がなかった。その周辺を探したが見つからず、そのまま帰った。次の冬に狩に出て1羽の雌を打ち落とした。すると羽の下から乾いたオスの雁頭が出てきた」この話を聞いた法明上人は、雁の夫婦愛に心打たれ、その冥福を祈るため4重の石塔「雁塚」を建立したという。ここ法明寺には四季折々の季節感があふれる庭園がある。毎年11月の東成歴史文化祭り~暗越なら街道では、このお寺を中心にいろいろな催事が展開され、多くの来訪者でにぎわっている。
所在地:大阪府大阪市東成区深江南3-16-28
最寄り駅:大阪市営地下鉄千日前線「新深江駅」



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