2016年3月29日火曜日

西山家住宅

○高塀
待合付近の屋敷地東南隅から東辺沿い北に延び、東北隅に矩折れに曲がる。コンクリート造基礎の上に建つ真壁造の塀で、腰高く焼杉板を大和打に張り、屋根には一文字瓦を葺く。落ち着きのある歴史的な街路景観を造る。
○渡廊下
洋館北面東寄りの玄関前から北方の主屋に向けて緩やかに降りていく1間幅の渡廊下で、桟瓦葺の切妻屋根を架ける。西面は開口のない真壁造の壁とし、重森三玲による庭園側の東面は腰壁と小壁の間を吹放ちとする。庭の築山と一体となった造りに特徴がある。
○洋館
床下を物置とした高い鉄筋コンクリート造基礎の上に建ち、離れの西北端に階段で接続する。L字形の棟をもち、北面を半切妻とした寄棟造鉄板葺、木造平屋建の独立洋館で、南側を10畳大の洋間とし、北方西側に3畳大の書斎を配し、東北隅部に玄関を設ける。
○離れ及び待合
南北に長い敷地の南側中央に南北棟で建つ。主体部を8畳と6畳の続き座敷とした入母屋造桟瓦葺のつし2階建で、東面南寄りに茶室と玄関を突き出し、玄関東方に待合を配する。茶室と待合は岡田孝男の設計で、離れの東・北2面には1枚ガラスの戸を建て込む。
所在地:大阪府豊中市岡町南2-14-55

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