2017年9月27日水曜日

津守廃寺

1940(昭和15)年に、このあたりの道路工事や区画整理工事に伴って、白鳳時代(七世紀後半)の瓦や土器などの遺物が発見されました。このことから、近辺に古代のお寺があったのではないかと考えられ、住吉大社や住吉の津とかかわりが深い古代氏族の津守氏から、津守廃寺と命名されました。津守廃寺の後身と思われる津守寺というお寺が1868(明治元)年まで現在の墨江小学校のところにありました。津守寺は901(延喜元)年に創建されたと伝えられ、薬師如来をまつっていました。住吉大社とつながりがあったことがわかっています。また、この津守寺に参拝した人に配られたお札を印刷した版木が残っています。そこには本堂にまつられていた薬師如来が描かれ、当時の様子を今に伝えています。
所在地:大阪府大阪市住吉区墨江2墨江小学校前



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